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この靴、うちの子の足に合ってる?子供靴選びはママの重要任務!

子供の足の『正しい洗い方』

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本記事では、子供の足の皮膚の特徴・洗浄の必要性・正しい洗い方を紹介します。

足を洗うイメージ図

はにわママコメント:子供の足もしっかり洗ってあげたいよね  あっしーコメント:足の皮膚はほかと違うところが多いからな

 

子供の足の洗い方を考えるとき↓こんな↓疑問を持つママもいるはず

ママの疑問

子供の足ってどうやって洗うのが正しいの?

正直に言いましょう…筆者もこれまでなんとなく洗っていました。

さらに白状しますと…子供の足だけじゃなく、自分の足もなんとなく洗っていました(/ω\)

 

本サイトで調査した結果、以下5手順で行うのが『正しい足の洗い方』と言えそうです。

つける:お湯に5~10分つける

洗う:泡で丁寧にあらう。指の間、爪の周りは軟らかいブラシを使うとよく落ちる。

(②'確認する:洗いながら、足に異常がないか確認する)

すすぐ:洗浄剤が残らないようによくすすぐ

ふく:水分を指の間までしっかりふき取る

保湿する:15分以内に保湿剤を塗る

あっしーコメント:当たり前のような手順だけど、一つ一つきちんとやるって感じだな。  はにわママコメント:子供も大人も共通の『正しい洗い方』だね

 

本記事では、『足の皮膚の特徴』と足を『正しく洗う必要性』を説明した後、正しい洗い方を紹介します。足の特徴が分かると足を正しく洗う必要性が見えてきますよ。

 

正しい足の洗い方が見えてくる『足の皮膚の特徴』

足裏のイメージ図

足の皮膚は他の部分とは違う特徴を持ち、足の裏は汗腺が多いため汗をかきやすく皮脂腺が少ないため乾燥しがちです。

 

文献*1を参考に、足裏の皮膚の特徴を簡単に書くと以下の通りです。

  • 足の裏は表皮が厚い。また、角層が厚くなりやすい
  • 足の裏は汗腺が多い
  • 足の裏には毛がなく、特に強く体重がかかるかかとや前足部は乾燥しがちで荒れやすい

はにわママコメント:意識していなかったけど、どれも心当たりがある特徴だね

また、子供の足はさらに特徴があります。詳しく見ていきましょう。

 

足の裏は表皮が厚く、角層が厚くなりやすい

肌の構造イメージ図

皮膚は表面から表皮・真皮・皮下組織の3層構造になっています。

表皮の厚さは,足背では0.2mmなのに対し,足底では0.6mmときわめて厚いのが特徴的といえる.

 

<出典>山口貴嗣:足の解剖生理と病態,フットケアと足病変治療ガイドブック第3版,第2章1,pp.5-6,一般社団法人 日本フットケア学会編集,医学書院,2017.

足の裏は体重を支えながら地面に接するため、一番表面の『表皮』が厚いんですね。

 

また、表皮の中で最も最上層は角層と呼ばれます。

足底の皮膚は他の部位に比べてターンオーバーが約30日と速く,古い角質が脱落しにくくなっているため角層が厚くなりやすい.

 

<出典>長壁美和子:プライマリケアにおけるフットケア,フットケアと足病変治療ガイドブック第3版,第8章1-A,pp.115-119,一般社団法人 日本フットケア学会編集,医学書院,2017.

なんと!古い角質が落ちにくいため、足の裏は角層が厚くなりやすいんですって。

はにわママコメント:角層は体を守ってくれるから大事なんだけど、厚くなりすぎるのも悩みどころだよね

ちなみに、ママのための『かかとガサガサ対策』記事も調査完了したら公開しますのでお楽しみに!

 

足の裏は汗腺が多く、汗をかきやすい

汗腺が多いイメージ図

足の裏は汗をかきやすいです。

ヒトの手掌や足底に開口している汗腺はエクリン腺であるが,特に手掌,足底の汗腺には以下の特徴がある.

①汗腺密度が全身のなかで最も高い部位である

(中略)

③精神性発汗が主で,温熱性発汗はほとんど認められない

(中略)

ヒトの手掌,足底のエクリン腺は,ヒトがまだサルとして樹上生活をしていた昔,枝を握って移動する際の滑り止めとして発達したと考えられている.

<出典>楠本彩乃:足の生理,足の事典,3.2章,pp.73-75,朝倉書店,1999.

文献に記載されている足裏の汗に関する特徴をまとめると、

・汗腺密度が高い

・精神性発汗が主で温度に関係なく軽く湿っている

・汗は無色・無臭

足の裏の汗は、無色・無臭の汗を出すエクリン腺から出ているため、汗そのものは臭うわけではないんですね。

 

はにわママコメント:汗だけみても、足のつくりは機能的でおもしろいね  あっしーコメント:そんなに褒めるなよぉ、あっしも汗かいっちまうぜ

 

足の裏は毛がなくて乾燥しやすい

乾燥した状態のイメージ図

足の裏は、

皮脂腺を欠くため,特に強く体重がかかる踵や前足部は乾燥しがちで荒れやすくなる

<出典>長壁美和子:プライマリケアにおけるフットケア,フットケアと足病変治療ガイドブック第3版,第8章1-A,pp.115-119,一般社団法人 日本フットケア学会編集,医学書院,2017.

「毛組織」がないため毛が生えないだけでなく、毛組織がないことにより「皮脂腺」も欠くため乾燥しやすいんですね。

はにわママコメント:乾燥しやすいということは保湿が必要だよね  あっしーコメント:あっしも実は毎日ケアが必要なんだよ

 

子供の足は免疫作用が弱い

子供の足のイメージ図

子供の足の皮膚の特徴を紹介します。

子どもの角層はまだ十分には厚くは作られない.(略)十分な皮膚の免疫作用も弱く,感染症などは起こりやすいと言える

 

<出典>高山かおる:子どもの足の皮膚トラブルと必要なフットケア,子どもと発育発達 Vol.15 No.2,pp.86-94,日本発育発達学会編,杏林書院,2017. 

子供の足は、角層がまだ厚くなく免疫作用が弱いんですね。

はにわママコメント:洗うことで子供の足をまもってあげたいね 
 

足は正しく洗う&しっかり保湿する必要がある

 

はにわママコメント:足の裏は汗をかきやすくて乾燥もしやすいことが分かったね  あっしーコメント:あっしも苦労してるんだよ

本節では、足を正しく洗う必要性と保湿を行う必要性をさらに深堀します。

足を正しく洗って皮膚の病気を予防する

見えない細菌のイメージ図

足に起こる皮膚の病気は、子供にも起こります。

付着した菌が足白癬を発症するまでに,おおよそ24時間かかるといわれる.つまり,指の間や足の裏を丁寧に入浴時に洗ったり,外出から帰ってきたらしっかりふき取ることで感染を予防できる.

 

子どもの足の皮膚トラブルと必要なフットケア 1.足に起こる炎症性皮膚疾患 2)足白癬 (4)予防

<出典>高山かおる:子どもの足の皮膚トラブルと必要なフットケア,子どもと発育発達 Vol.15 No.2,pp.86-94,日本発育発達学会編,杏林書院,2017.

代表的な足の病気である「みずむし・ウイルス性のイボ」などは足を正しく洗うことで予防できるものでもあるようです。

はにわママコメント:足を正しく洗うことは病気予防の観点でも大事なことなんだね

筆者の息子も経験があります。

足の裏に『ウオノメ』が出来たと思ったら、ウイルス性のイボでした。皮膚科へ行ったところ、スイミングスクールなど裸足で歩く機会がある場合は、足にはウイルスがついているものだと思って洗ってあげると予防になりますよ、とお医者さんからアドバイス頂きました

 

足は靴の中で悪環境にさらされているので臭いやすい

靴を履いた足のイメージ図

足は、細菌が増殖しやすい環境にいることが多いため、足の臭いを予防するためにも足の指周りを含めて正しく洗う必要があります

靴内は,通気性の悪さや汗中に含まれる塩類により,細菌や微生物などが生育する好条件を備えている.

 

<出典>楠本彩乃:足の生理,足の事典,3.4章,pp.79-83,朝倉書店,1999.

足裏は汗をかきやすい上、靴の中で換気の悪い状態に長時間おかれることが多いため、足は細菌が増殖しやすい環境なんですね。これは、病気の原因だけでなく、臭いの原因となる菌も増えるということ。

はにわママコメント:足の汗は無臭だけど、悪環境で臭いやすくなってるんだね
 

また、靴下に付着した汚れの調査結果を見ると、

特に、足底趾付け根部は塩素イオン量(汗に含まれる食塩の推定量)、アンモニア性N量(汗や垢に含まれるアンモニア窒素量の推定)およびKMnO4(過マンガン酸カリウム)消費量(角質細胞を中心とした有機物の推定)の付着汚れが多い部位である。

 

<出典>岩崎房子:足の温熱生理機能と靴内微生物汚れの実態について,かわとはきもの,No.138,東京都立皮革技術センター台東支所,2006.

靴下の中で足の指の付け根部分が一番汚れやすいんですね。

あっしーコメント:足の指周りもしっかり洗ってやらないとな
 

足は乾燥しやすい上に外力を受けて荒れやすい

乾燥して荒れたイメージ図

足は乾燥しやすく、外からの力がかかるかかとや前足部は特に荒れやすいため、保湿が必要です。

足や爪は脂腺がないということ,外力にさらされ擦れるということから乾燥しやすい

 

子どもの足の皮膚トラブルと必要なフットケア 4.フットケアの実際 3)保湿の方法

<出典>高山かおる:子どもの足の皮膚トラブルと必要なフットケア,子どもと発育発達 Vol.15 No.2,pp.86-94,日本発育発達学会編,杏林書院,2017.

足は皮脂腺がないため乾燥しやすく、そこに体重が強くかかったり擦れたりするため乾燥して荒れやすいんですね。

はにわママコメント:美容的な観点だけでなく、正常な状態を保つために日常のケアが必要なんだね
 

足の正しい洗い方

足を泡で洗うイメージ図

足を正しく洗う必要性を理解したところで、足の正しい洗い方を説明します。

つける:お湯に5~10分つける

洗う:泡で丁寧にあらう。指の間、爪の周りは軟らかいブラシを使うとよく落ちる。

(②'確認する:洗いながら、足に異常がないか確認する)

すすぐ:洗浄剤が残らないようによくすすぐ

ふく:水分を指の間までしっかりふき取る

保湿する:15分以内に保湿剤を塗る

①お湯に足をつける

足をお湯に5~10分つけて皮膚をふやかします

 

筆者の子供は、幼児なのでまだ5分もじっと足を桶に入れておくなんてことは不可能。ですので、湯船に入れてから洗うことにしましたよ。

②泡で丁寧にあらいながら足を確認する

足を泡で洗います。固形石鹸やボディソープなど様々な洗浄剤がありますが、いずれにしてもよく泡立てて『泡で洗う』ように心がけます

この時、指の間や爪回りは特に汚れやすいけど洗いにくい場所なので、軟らかいブラシを使うなどしてしっかり洗います

はにわママコメント:やわらかい歯ブラシでもいいよ!

また、洗いながら、足の爪は伸びていないかな、足は変形してないかな、足の皮膚にケガや異常がないかな、など足の状態を触りながら確認します。

 

筆者は、泡立てるのが面倒なので泡で出るタイプのボディソープを使いました。足を洗い始めると子供はくすぐったがりますが、親子のスキンシップタイムだと考えると結構良い時間だなと思います。

③石鹸が残らないようにすすぐ

石鹸などの洗浄剤が足に残らないようにすすぎます

はにわママコメント:すすぎは『汚れが流れていく感じ』がして気持ちいいよね

④水分をしっかりふき取る

洗い終えたら、水分をしっかりとふき取ります。足の指の間までしっかりと拭くことがポイントです。

あっしーコメント:バスマットに乗るだけじゃ足りないんだな
 

⑤保湿する

入浴や、足を洗った後は足を保湿します。成分が浸透しやすい15分以内に、保湿剤を塗るのがポイントです。

 

はにわママコメント:擦り込むのではなく『塗る』のですよ

保湿剤もたくさん種類がありますが、、どの保湿剤を選んでも共通して言えるのは用法・用量を守ること、正しく使いましょうね!

保湿剤の種類や正しい使い方についても本サイトで調査をしたいところです、調査完了したら報告しますね!

 

まとめ

まとめのイメージ図

子どもの足と大人の足に共通する『正しい洗い方』を紹介しました。

足は汗をかきやすく、乾燥しやすいという特徴を持つため、正しく洗ってしっかり保湿する必要があります。

 

ママが正しく足を洗い保湿することの重要性を理解するだけでも、適当に洗っていたこれまでと意識が変わるのではないでしょうか。

 

正しい足の洗い方でママが洗ってあげたり教えたりすると、成長とともに子供も自分の足を正しく洗うことが出来るようになり、子供時代だけでなく一生を通して子供の体を支えてくれる足を守ることにつながると思います。

 

実際に子供の足を洗ってみると、くすぐったがってうまく洗えなかったり十分に時間をとれなかったりと正しい足の洗い方を実践するのが難しいと感じるかもしれません。

めげずに焦らずに少しずつでもいいので実践してみましょう!

あっしーコメント:一歩一歩だな!



*1:長壁美和子:プライマリケアにおけるフットケア,フットケアと足病変治療ガイドブック第3版,第8章1-A,pp.115-119,一般社団法人 日本フットケア学会編集,医学書院,2017.