世の中には洗い方や手間・時間を短縮する裏技など、上履き洗いの情報はたくさん流れています。そこで、たくさんある「上履きの洗い方」を網羅できる図を作成しました。
「もっと上履き洗いの手間を省ける方法はないのか」、「もっとしっかり洗う方法はないのか」など、現状の上履き洗いに満足していない方はどうぞご覧ください。
数多くある「上履きの洗い方」を図式化したらこうなりました
子供靴メーカーの公式サイトや家事代行業者のコラム等、世の中にたくさんある「上履き」または「靴」の洗い方を調査し、全体を網羅できるように図式化しました。
上図のSTARTからいずれかの道を通ってGOALすれば、上履き洗いは完了です。
四角で囲んだものは手順で、マルで囲んだものは使う道具です。茶色のマルは必要な道具、灰色のマルは必要に応じて追加する道具を表しています。
図にしてみると「上履き洗い」の手順の多さが分かりますね。
各手順について次に説明します。
上履き洗いの手順は「準備⇒洗濯⇒乾燥」
上履き洗いの各手順は「準備⇒洗濯⇒乾燥」に分けられ、この順に行います。
【準備】
靴紐や取り外しできる中敷きをはずし、挟まった小石や泥をブラシなどで落とす
【洗濯】
つけ置きし、こすり洗いした後、すすぎ、水を切る
【乾燥】
濡れた靴を乾かす
必要に応じて不要な手順を省いたり、多少前後することはありますが、基本的に「上履き洗い」はこのような流れで行います。
「上履き洗い」に使える意外な道具
図式化した「上履きの洗い方」の中に記載した道具の中で、上履き洗いの裏技として紹介されるような「意外な道具」を三つ紹介します。
- 保存袋
- メラミンスポンジ
- 重曹
それぞれについて説明していきます。
つけ置き洗いは「保存袋」を使って効率UP
保存袋を使う「上履きの洗い方」は2020年にSNSで話題になりました。手順「つけ置き洗い」の際、バケツやタライの代わりに「保存袋」を使います。
保存袋とはジップ付きのビニール袋のことで、旭化成のジップロックが有名ですね。
保存袋を使ってつけ置きをすると、以下のようなメリットがあります。
①洗剤を簡単に泡立てられる
②靴が浮くことを防げるのでしっかりと水につけることができる
テレビでも、靴・バッグのクリーニング「靴専科」の方の指導の下で『保存袋を使った上履きの洗い方』が紹介されていました。
身近にある保存袋でつけ置き洗いの効率を上げられるのは嬉しいですね。
ラバ―部分の汚れは「メラミンスポンジ」で簡単こすり洗い
つま先やソールのラバー部分の汚れは、ブラシの代わりにメラミンスポンジを使えば力を入れずに白くすることができます。
メラミンスポンジは、お掃除などに活用されている方も多いかもしれませんね。靴を洗う際は、キューブ型がコンパクトでおすすめです。
CONVERSE公式「キャンバススニーカーの洗い方」の中でもメラミンスポンジの使い方が紹介されています。
面白いほど簡単に汚れが落ちるので、まだやってない方は是非お試しください。
「重曹」で上履きの汚れを落とす
重曹は、「つけ置き洗い」の手順で洗剤と一緒に入れたり、「擦り洗い」の際に水と混ぜてペーストにしたものをブラシにつけて磨くと、研磨剤の役割を果たして汚れが落ちると言われています。
お料理から掃除、靴洗いまで幅広く使えるので、↓このような大袋で購入して用途ごとに分けておけば便利に活用できそうですね。
家事の情報サイト「コジカジ」では重曹を使った靴の洗い方が分かりやすく説明されています。
お掃除アイテムの定番となりつつある重曹の新しい活躍の場となりそうです。
上履きの洗い方の具体例
数多ある「上履きの洗い方」から、代表的な3つの洗い方を紹介します。
上履きの洗い方:具体例① つけ置きなしの最時短コース
最も時間のかからない「上履きの洗い方」は以下の手順です。
準備をしたら、水で上履きを濡らし、石鹸を使ってブラシでこすり、すすいで水を切って、乾燥して完了です。これは、最短でありながら、実は最も多くの人が実践している方法かもしれません。
補足:靴紐や中敷きが取り外せないタイプの上履きの場合は「はずす」手間は不要で、小石や泥がついていない場合は「落とす」必要もありません。図では点線で「はずす」「落とす」を省くコースも記載しておきました。
『つけ置きなし最時短コース』のメリットは時間がかからないことで、デメリットは汚れが落ちにくいことです。
この方法で汚れが落ちにくいと感じている方へは、「つけ置き」の追加をおすすめします。
水かぬるま湯に「つけ置く」と、靴に入り込んだ汚れを浮かせてから洗うことができます。または、洗剤・漂白剤を溶かした水かぬるま湯に上履きを入れておくことで「つけ置き洗い」ができます。
つけ置く手間と時間は増えますが、その分汚れ落ちに変化が実感できますよ。
つけ置き洗いを追加した方法は、子供靴メーカー「Moonstar」公式サイトでも紹介されています。
他メーカーサイトでも「つけ置き洗い」をする手順が紹介されているので、最も一般的な方法と考えてよさそうですね。
『最時短コース』のまとめ
・メリット:時間がかからない
・デメリット:汚れが落ちにくい
追加するなら…「水につけ置く」または「洗剤を溶かした水につけ置く」
上履きの洗い方:具体例② 洗濯機コース
おうちの洗濯機を使った上履き洗いの手順は、以下の通りです。
ご自宅の洗濯機を使って洗う場合は、準備が済んだら洗濯ネットへ入れ、衣類用洗剤を(必要ならば漂白剤も)入れて全自動洗濯を行うだけで脱水まで完了できます。
洗濯機コースのメリットは何と言っても「手洗いで洗濯する手間が省けること」です。一方、デメリットを挙げるならば、ブラシでゴシゴシしない分汚れ落ちに不満が残る場合があることです。
洗濯機は、洗剤が良く混ざった大量の水で靴全体を包み、回転する流れで洗濯するため靴全体をしっかり洗うことができます。
しかし、ブラシで直接こすることはできないので、そこにもどかしさを感じている方にはブラシ付きの靴専用洗濯ネットをお勧めします。洗濯ネットの内側に細いブラシがついているので洗濯機を使いながらブラシ洗いまでできちゃうというスグレモノです。
更に。それでも洗濯機洗いだけでは汚れ落ちに不満がある方には「つけ置き洗い」の追加をオススメします。洗濯機に入れる前に洗剤を溶かした水につけておく手間が一つ増えますが、その分汚れ落ちに効果が期待できます。
つけ置き洗いをしてから洗濯機で洗う方法は、家事代行マッチングサイト「タスカジ」が運営する「助家事さん」に紹介されています。
一手間追加することで、靴の奥まで入り込んだ汚れを落とすことが出来るので汚れが気になる時だけでも「つけ置き洗い」をしてみると良いかもしれませんね。
洗濯機コースのまとめ
・メリット:手間が省ける
・デメリット:こすり洗いができない
追加するなら…「ブラシ付き靴用洗濯ネット」を使う、「洗剤を溶かした水につけ置く」
上履きの洗い方:具体例③ コインランドリーコース
コインランドリーの靴用洗濯機・乾燥機を使う「上履き洗い」の手順は以下の通りです。
中敷き等を外したら、靴用洗濯機へ入れて洗う。そして、乾燥機も使えばもう「上履き洗い」は終了できます。
家庭用洗濯機とは異なり、コインランドリーの靴用洗濯機にはブラシがついています。
靴用洗濯機の商品説明には以下の様に記載されています。
らせん状に植毛されたスパイラル・ブラシと、底面の補助ブラシでしっかり洗います。ブラシの素材は腰が強くしかも滑らかなナイロンを使用しているので傷みを抑えます。
靴を傷めない素材のブラシでしっかり洗えるそうです。これなら、安心して上履き洗いの手間を省けますね。
コインランドリーコースのメリットは、言うまでもなく洗う手間が省けることと、乾燥時間も短縮できることです。一方、デメリットをあげるならば、有料なことと、コインランドリーへ行く手間があることもデメリットになりますね。
このデメリットの解消方法はありませんが、メリットがデメリットより大きいと感じる方には最強の手段なのは間違いありません。
コインランドリーコースのまとめ
・メリット:手間を省ける・乾燥もできる
・デメリット:お金がかかる
まとめ
数多ある上履きの洗い方を調査し、手順を図式化しました。また、その中から「最短コース・洗濯機コース・コインランドリーコース」の3つのメリット・デメリットを紹介しました。
「上履き洗い」は面倒な家事の代表格。
ご自身に合った方法を見つけるためにこの記事がお役に立てたら幸いです。