本記事では、子供靴の正しい履き方を紹介します
子供靴の選び方に悩むママは多いかもしれませんが、
子供靴の正しい履き方は知っていますか?
知らなかった方は是非読み進めてください。
子供靴の選び方はとても大事です。
さらに、正しい履き方もとっても大事なんです。
なぜなら、折角足に合った靴を選んでも、正しく履かなければその機能を生かせないから。
例えるならば…新鮮な魚を買ってすぐに食べずに時間をおいてから食べるような感じカナ。
鮮度が命の良い魚を買ったのに、鮮度が落ちてから食べたら台無しだし、さらに悪くなってるかもしれないからリスクも上がる…みたいな。
ゴホン…例えの方が分かりにくい可能性が出てきたので本題に戻りましょう。
子供靴の正しい履き方は以下の手順で行います。
子供靴の正しい履き方(マジックベルトタイプ)
- マジックベルトを緩めて足を入れる
- かかとをトントンする
- 足幅に合わせてベルトを固定する
※参考文献は本文に記載
本文では、子供靴の正しい履き方がなぜ大事なのかを説明し、正しい履き方を紹介します。
子供靴の選び方は大事。正しい履き方もとっても大事。
靴の機能性を生かすためには、正しい履き方で靴を履くことが大事です。
文献には以下の様に記載されています。
靴は正しい手順で履かなければ,靴の機能性は生かされず,足の前ずれが原因の筋緊張が起きる。不快感を伴う疲労を生んだり,靴がぐらついて転倒やねんざの原因となったり,足指や爪が靴先に押し込められて指先のトラブルを生む等,リスクとなりかねない。
<出典>吉村眞由美:コンパス保育内容健康,建帛社,第16章 4(2)pp.168,2018.
靴の正しい履き方ができないと、靴の機能が生かされず、不快感やケガの原因になると書かれていますね。
子供靴の選び方は「足に合った靴を選ぶ」ことが大事なのをご存知の方は多いかもしれません。
しかし、折角サイズを合わせた靴でも、靴の中で足が前後に動いては靴の機能を生かせず、ケガや足のトラブルの原因にもなってしまうんですね。
文献には、正しい履き方を習慣化したとき得られる効果が以下のように記載されています。
運動時のパフォーマンス向上(靴の機能性を活用)
快適性の向上(フィットした足感覚の育成)
転倒・足トラブルの予防(足元の安定性の向上)
緊急時の安全確保(事故被害の軽減や予防)
※「図16-2 履き方教育で得られる効果」より文字を抜粋
<出典>吉村眞由美:コンパス保育内容健康,建帛社,第16章 4(2)pp.168,2018.
子供靴を正しい履き方で履くと靴の機能性を活用できるため運動のパフォーマンスなどの向上も期待できるというわけです。
リスクを減らし効果も期待できるので、正しい履き方で靴を履くことはとっても大事なんですね。
子供靴の正しい履き方は「かかとトントン」
靴の「正しい履き方」の手順を紹介します。
子供靴の正しい履き方(マジックベルトタイプ)
- マジックベルトを緩めて足を入れる
- かかとをトントンする
- 足幅に合わせてベルトを固定する
<参考文献>吉村眞由美:コンパス保育内容健康,建帛社,第3章 7(3)1)pp.50,2018.
※ヒモ靴タイプの場合:靴紐を緩めてから足を入れ、かかとを合わせた状態で靴紐を締める
ポイントは、かかとを合わせることです。
足と靴のかかとを合わせて、つま先をあげた状態でマジックベルトをしっかりと固定します。
すると、靴の中で足が前後に動くことなく、靴との一体感が得られ快適性があがるんです。
靴のトラブルを減らし、さらにフィット感が得られますので、是非今日からやってみてください。
ベルトを外して足をいれ、かかとトントン、ベルトをぎゅですよ!
子供靴の間違った履き方
子供靴の履き方で、よくある間違った履き方を3つ紹介します。
- つま先とんとん
- かかとを潰す
- ベルトを外さず足を入れる
以下、一つずつ説明します。
間違った子供靴の履き方 その1「つま先とんとん」
一つ目は、足を靴に入れたあと「つま先をとんとん」することです。これはよく見かけますが、代表的な間違った靴の履き方です。
靴を履いたとき、靴の中の足は、かかとがぴったりフィットし、指先には適度な空間があるのが理想の姿です。
しかし、つま先トントンすると、靴の細い方へ足先は押し込まれ指先の空間を潰し、かかと側に空間を作ることになります。折角サイズが合った靴でも、この履き方では足を守り、支えるという靴の役割を殺しかねません。
つま先トントンは「逆」。正しくは「かかとトントン」と覚えてください。
間違った子供靴の履き方 その2「かかとを潰す」
間違った子供靴の履き方の二つ目は、かかとを潰して履くことです。
靴のかかとを潰して履くと、かかとが固定されずに危ないのでよくないことはご存知の方が多いかもしれませんね。
ダメな理由はそれだけではありません。
上の写真は、かかとを潰して履いた子供靴です。靴のかかとが潰されて壊れていますね。
このように、かかとを潰して靴を履くと、かかとが固定されずに危険なだけでなく、足のかかとを支えてくれる大事な「靴のかかと部分」を壊してしまうのです。
絶対にやめましょう。
間違った子供靴の履き方 その3「ベルトを外さず足を入れる」
間違った子供靴の履き方三つ目は、マジックベルトを外さずに足を入れることです。
マジックベルトを緩めずに足をねじ込んで履くと、靴と足が適切に固定されません。さらに、履くときに靴のかかと部分を潰しかねないのです。
これもやめましょうね。
以上、よくある靴の「正しくない履き方」を三つ紹介しました。
「正しい靴の履き方」は幼稚園ではまだ浸透していないかもしれない
筆者が見たところ、筆者の息子が通っていた幼稚園と娘が現在通っている幼稚園ではどちらも「正しい靴の履き方」は浸透していないようです。
今回本サイトで参考にした文献は、保育士や幼稚園教諭を目指す方の勉強用に作られた本です。
その中で「靴の正しい履き方」が明記され、その指導の重要性が書かれています。
しかし、幼稚園の様子を見る限り、先生たちが子供に靴の正しい履き方を指導する様子はなく、先生自身も正しい履き方をご存じないようにも見受けられます。
(批判しているわけではありませんよ、あくまで客観的にみて感じたことを記載しています。)
おそらく、正しい靴の履き方や選び方に関する項目は新しく、ベテラン先生が学んでいたころには項目もなかったのではないかと推察されます。
幼児の保護者を対象とした冊子や情報誌などには、靴の正しい選び方や履き方を特集した記事も見かけますし、靴教育の推進活動は進められています。
しかし、全ての保育園やこども園、幼稚園で、当たり前のように靴の正しい履き方を指導する時代が来るのは少し先かもしれません。
だから、今の子供達に正しい靴の履き方を教えられるのは「親」である私たちです。
靴は足を守り、支えるために履かれます。しかし、靴の選び方や履き方を間違えると、靴が足を傷つけてしまい、本来の役割を果たせなくなります。
足は、子供の体を一生支えてくれる大事なもの。
お着換えの練習をするのと同じように正しい靴の履き方も毎日実践を通して練習し、子供時代に靴がフィットする感覚を養うことで、わが子の大事な足を守ってあげたいものですね。
まとめ
子供靴の正しい履き方とその重要性を説明しました。
靴の機能性を生かすために子供靴は「正しい履き方」で履くことが大事です。
正しい履き方を最後にもう一度書いておきますね。
子供靴の正しい履き方(マジックベルトタイプ)
- マジックベルトを緩めて足を入れる
- かかとをトントンする
- 足幅に合わせてベルトを固定する
ベルトを緩めて足を入れ、かかとトントン、ベルトをぎゅーっです。
まだまだ世間的には「靴は小さくなければいい」くらいの認識が強く、靴の履き方の重要性が世の中に浸透していないのが現状だと思います。
このサイトを始めたのも、靴の重要性とその認知度の差に驚いたことがきっかけでした。世の中を変えるほどの影響力はない弱小サイトですが、この記事を読んで一人でも二人でも「正しい靴の履き方って大事なんだ」と気づいてもらえたら幸いです。